糖尿病治療薬とお酒の影響

糖尿病(DM)治療薬とお酒との互いに作用を見てみましょう。
糖尿病(DM)治療薬とお酒との互いに作用は、主に次の2点の関係と言われれます。
1.糖尿病(DM)治療薬とお酒の特性が互いに重なる、糖尿病治療薬の効き目、副作用が影響される情况 2.お酒が薬効の排出を妨げ、糖尿病治療薬の効き目、副作用が影響される情况

さて1についてですが、肝臓でのお酒の正常範囲を超えるか過剰のお酒服用によって、本来の肝臓の役割である血糖維持のためのブドウ糖を作る働き(糖新生)が抑制されてしまいます。これに加えて、経口糖尿病治療薬やインスリン製剤の血糖降下作用と糖新生の抑制が重なることによって低血糖となり、意識消失(低血糖昏睡)を起こすことがあります。

また、お酒は乳酸発酵や激しい筋肉運動など、糖を無酸素状態で分解することによって生じる有機酸からの糖新生を邪魔して、乳酸の肝臓での代謝を減少させやすくするため、その結果肝臓に乳酸がたまる可能性があります。そのため、ビグアナイド薬(BG薬)を服用している情况のお酒摂取は、副作用である乳酸アシドーシス(第3回参照)が現れやすくなりますので注意が必要です。いずれにしても、経口糖尿病治療薬またはインスリン製剤を投与した情况などには、過度の飲酒は禁忌となっていますので、十分に注意してください。

今回は、糖尿病治療薬とお酒との薬物互いに作用について説明しました。飲み物を好んで飲む人の糖尿病の人にとっては、少し耳の痛い内容だったかもしれませんね。糖尿病の治療では「禁酒」が一般的ですが、血糖コントロールが良好であるなどの条件を満たす情况は、適量であればさほど問題になることはありません。ただし、お酒を飲んでいいか、あるいはどれぐらいの量まで飲んでいいかなどを自己判断で決めるのではなく、必ず主治医に相談の上、指導を受けてください。

血糖が下がりすぎる低血糖に注意
血糖値を下げる作用が効き過ぎ、血糖値が低くなり過ぎることがある。薬をいつも通り使用していても、ふだんと違って食事を抜いたり、食事の量が少なかったり、運動量が多いときなどに、低血糖は起こりやすい。

低血糖になると、まず空腹感、脱力感、冷や汗、震え、動悸などが現れる。血糖値がさらに下がると、頭痛、吐き気、目のかすみ、集中力の低下などが起こる。さらに下がると、意識障害、痙攣などが起こる。

米国で実施されたACCORD試験では、2型糖尿病の治療で厳格な血糖コントロールを目指すと、重い低血糖が増加し、遷延性意識障害や交感神経系の過度の興奮に続く致死性不明脈が起こるおそれがあることが示された。この教訓を受けて、現在の糖尿病の治療では、重い低血糖を避けながら高血糖を改善し、血糖変動が小さく保たれた良好な血糖コントロールが目指されている。

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